君のための嘘
「愛しているよ 夏帆」


この塩辛いキスは夏帆の愛。


「私も 愛している ラルフ……ありがとう」


夏帆は自分からラルフの唇にそっと唇を重ねた。


舌先でラルフの唇をなぞると、舌を割り込ませた。


「んっ……っ……」


主導権はすぐにラルフに変わる。


ラルフは唇を重ねあいながら、シーツの上に華奢な身体を押し倒した。


腰が沈められ、熱い屹立したモノが夏帆の中を掻きまわすように抽送を繰り返す。


「ああ……ん……っ……」


夏帆は熱い吐息を漏らしながら、苦しげな表情を浮かべているラルフを見つめる。


「くっ……」


苦しげな表情は心臓ではないようで、夏帆は安堵する。


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