君のための嘘
ラルフが出かけて、6時間以上が経った。
やっぱり心配……。
部屋の中にいても、何も手につかない。
しばらくして戻って来たラルフに変わった様子や疲れた様子は見られない。
「お帰りなさい」
「ただいま 遅くなってしまってごめん 侑弥に会っていたんだ」
「ううん 大丈夫ならいいの」
ふるふると頭を振る夏帆の肩を抱き寄せ、髪に口付けをする。
「明日、一緒に出かけようと思うんだけど、どこか行きたい所はある?」
「行きたい所……うん、あるよ ラルフ、私の育った施設の場所、知っている?」
「ああ、調査書に載っているからわかるよ」
調査書はパソコンに取り込んである。
やっぱり心配……。
部屋の中にいても、何も手につかない。
しばらくして戻って来たラルフに変わった様子や疲れた様子は見られない。
「お帰りなさい」
「ただいま 遅くなってしまってごめん 侑弥に会っていたんだ」
「ううん 大丈夫ならいいの」
ふるふると頭を振る夏帆の肩を抱き寄せ、髪に口付けをする。
「明日、一緒に出かけようと思うんだけど、どこか行きたい所はある?」
「行きたい所……うん、あるよ ラルフ、私の育った施設の場所、知っている?」
「ああ、調査書に載っているからわかるよ」
調査書はパソコンに取り込んである。