君のための嘘
「片山……それどころじゃないのは知っているだろう?」


『悪い、冗談だ』


「進んでいるかい?絶対に誰にも見つからない様に動いて欲しい それも早急に」


ラルフは親友である片山に大事な頼みごとをしていた。


『酷いのか?』


「……あぁ……何としてももたせないと……と思っている」


『……わかった 俺も精一杯頑張ろう』


そう言って電話が切れた。


電話を切ったラルフは大きなため息を一つ吐く。


まだ、だめなんだ……。


もっと早く知り、動いていれば……。



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