俺様君の彼女ちゃんっ!
「いい?あんたたち…お酒を飲むなとはいわないよ?はい、そこ寝ない」



「はい」




眠そうなパパの隣にいるじいちゃんを起こしてまた言葉を続けた。




「私は飲むなとは言わないし…それに盛り上がるなとも言わない、わかった?」




「「「はい」」」




「でもね?…時間は気にして。…ほら時計見てみなさい?もう、5時じゃない…みんな仕事あるでしょ?」





「時計……」




1人がそうつぶやいてみんなそれぞれ時計を見始めた。




そして…誰かが息を呑むのがわかった。




「「「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!!!!」」」




「だから、うるさい!!」





「「「はい」」」



私の言葉と現実に驚いてまた私の言葉で静まり返る。




さっきまで酔っていたパパも。



さっきまで飲むそうにしていたじいちゃんも。



さっきまで騒いでたやつらも。




みんなが焦りだす。




そして2人が口を開いた。



「…あの…も、もしかして…美奈代怒ってる?」




「皐月…も、怒ってるのか?」




美奈代っていうのは私のばあちゃんで皐月っていうのは私のママ。




それぞれの嫁の機嫌を気にするパパとじいちゃんの顔色はまるで幽霊でもみたように真っ青。




「大丈夫、怒ってないよ」



にこやかにそう答える私にほっと胸を撫で下ろすパパ&じいちゃん。



でも次の私の言葉に2人は崖っぷちにたたされる。




「でも…ちょっと出てくるって置手紙があったよ」



はいっとぐちゃぐちゃに丸めた置手紙を2人に投げつけた。



「じゃ私はちょっと道場に行ってから学校行くね?」



そういい残し私は居間を後にした。




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