俺様君の彼女ちゃんっ！

一目惚れ

[一樹SIDE]




「ふわぁ…眠い」




珍しく朝早く起きた俺は早めに登校。




こんな朝早く起こすなよな…姉貴。




今日は朝に姉貴が騒いでそれで起こされた。




今日は姉貴が朝から寝坊して俺が起こされた。




親父とかお袋が仕事で一昨日からいなかったから、料理のできない姉貴は俺を起こした。





っていっても俺も料理できないんだから…起こしたって無駄だし。





そういったらなんか逆切れされて結局コンビニでいい！とかいって出て行った。





今日は仕事仲間と旅行に行くんだと。




それでまた寝るにも時間が合わず結局早めに登校することにした。




教室で寝ればいいか…。




そう考えながら学校に入ると誰かの足音がした。



…誰かいんのか？




こんな朝早く学校にくるのは俺だけだと思ったけどいるんだな物好きな奴。




そういったら俺も一緒か。




「ふわぁ…ねむっ」



教室に入って席に着いた。




俺の席は一番窓側の席で窓からは旧校舎の庭が見える。




……？




ぼーっとしながら庭をみてると人影が見えた。




その人影が人に変わったとき俺は無意識に教室をでていた。




…なんであいつがいるんだ？




旧校舎にいたのは昨日会ったアイツ。




将史に平手をくらわした女。



そいつを見た瞬間に体がかってに動いて俺は旧校舎に向かっていた。




人数の多い俺らの学校でアイツを見たのは初めての気がする。




第一、アイツに似てるあの女を学校で見たら印象に残ってるはずだしな。




階段を下りて渡り廊下を歩くと見えた旧校舎と書かれた扉。




「ここ…か？」




旧校舎に来たことのない俺は少しとまどったがその扉を開けた。




そこに広がる旧校舎の景色。