俺様君の彼女ちゃんっ!
それにしても…眠い。




隣で寝るコイツを見てたら俺も眠くなってきた。




でも俺も寝るわけにいかないよな…。




コイツが起きるまで俺も起きとくか…。





それから…少しして生徒の声が聞こえた。





…もうこんな時間か…。




「…んっ…ふわぁ…」





生徒の声が聞こえてケータイの時計を見ていたら隣から声がした。




隣を見ると起きた様子の彼女。




ちょっと寝ぼけてるのかまだ目がトロンとしていた。




…マジかよ。



寝ぼけているのと自分にかかってる見慣れないブレザーそしてとなりにいる俺にハテナマークを浮かべながら俺を見てきた。



マジ、コイツバカか?



そんな目して見んなよ…。



さすがの俺でも男だぞ?




こんなところで寝るのもそうだけど…もうちょっと警戒心もてよ…。




ここは女子高じゃないんだ。



彼女の行動に少しイラっとしていたら声をかけられた。




「あの…私、寝てましたよね?」




突然のことにびっくりしながらも




「あぁ、ぐっすりだったよ…」



そう答えた。




答えてすぐにやちゃったとつぶやく彼女の顔があまりにも童顔で幼く見えた。




…なんだよ、さっきまで寝てるときは色っぽかったのに。




このギャプ。




中学生かよっと思うほどの童顔は昨日の時点では気がつかなかった。




「これ…あなたのですよね?」




「ん?…そうだけど」




「ありがとうございます」




そういって返されたブレザーからは俺とは違う女の匂いがした。




普通の女どもの匂いは好きじゃない。



くっさい香水と化粧の匂いは具合が悪くなる。



けどこの女の匂いは逆に気持ちがやすらぐやさしい香りがした。




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