俺様君の彼女ちゃんっ!
男の人なんてこの世界にはいないんじゃないかってくらい女の人しかいないカフェ。



その景色に驚きながらもとりあえず店員さんに案内された席に着く。




「2人とも何食べる?…あたしはねぇ…ガトーショコラとブラックコーヒーください」



ここにきてもやっぱり空元気。




「なら…私は、レアチーズケーキとブラックコーヒーください」



すごい…リナもハルもブラックコーヒー飲むんだ…。



私はコーヒーすら飲めないってのに…。




「私は…チョコレートケーキと…お、オレンジジュースで」




2人がブラックコーヒー頼んだ後にオレンジジュース頼むのは…勇気がいるよ…。



それから少し話をしたら注文したものがきた。





「で?…何かあったの?」




先に話題を切り出したのはハル。



ハルの言葉にリナが飲んでいたコーヒーの手を止める。



いきなりの質問に私がビックリしてどうするの…。



吹きだしそうになたところを間一髪のがれた私はリナとハルを交互にみた。



「マサとなんか会ったんでしょ?」



「そうだよ!…私たちが聞いてあげるよ?それとも…私たちじゃ力不足?」



私たちがそう問いただすと持っていたコーヒーカップをかわいらしいレースがかかったテーブルに置いた。



少ししてうつむいていたリナが顔を上げる。



その彼女の大きな瞳にはたくさんの涙たちがたまっていた。



「どうしよう……うわ、うわっ…浮気!」



「「は?」」



突然の浮気の言葉に私とハルの声が重なる。



「浮気って…したの?されたの?どっち!?」



いつも冷静なハルが今はちょっと取り乱していた。



さすがに…目の前で友達が浮気って言って泣きそうになってたら焦るよね…。




< 4 / 51 >

この作品をシェア

pagetop