俺様王子と私




「あの、おう…白石さん」

「ん?どうした?」

「えっと…さっきの人ってどうしたんですか?」

「え…?」




意味が分からない…




いつも一緒にいる女は自分のことばっかりだった。




自分はあれが好き、とかどんなのがタイプ、とか。




後は俺の事ばっかり…




好きなタイプって何?とかかっこいいよね…とか。




だから、こいつの言ってることが分からない。




「あっ…ごめんね…変な事聞いてっ」

「別に大丈夫だよ。さっきさ、中学生の時に告られた子なんだけどね~その時は断ったんだけどさ、再チャレンジみたいなんだと思うんだけどさっき告られてさ~俺のどこがいいのかなって思ってさ、聞いたんだよね~。そしたらさ、普通に顔って言われちゃったっ!!それで、なんかムカついちゃって…泣かせちゃったっ」

「そう…なんだ…」




引かれたかもな…




それ位でキレんなよ!?みたいな?




また見た目とちが~う、とか言われちゃうかもな…。












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