俺様王子と私




「んじゃ、行くか…」

「「おおー!!」」




遠足かってーの。




頭を軽く濡らして髪の毛を黒から金に戻して、カラコンをはずしてこっちも黒から赤に戻す。




そんで制服に着替えて、ジャケットの上にパーカーを着る。




「うわあ~!!相変わらずかっこいい!!」

「まぢだ!!やばいなそれ!!」

「そんな事いうのお前らだけだ。」

「ほんとの事だもん。」

「そうそう。否定するやつらがおかしいんだよ」

「さんきゅ」

「龍チャンが照れた~」

「あはははは。龍かわうぃ~」

「黙れや、ボケ」

「「あははははは」」




まぢうぜぇ。




でも、俺はこいつ等がいなかったらどうなってたか分かんねぇな。




金髪に真っ赤な目。




人より整った顔。




それで、苛められてた。




「龍、どうしたんだよ!?」

「あ?何が…」

「龍チャン、めっちゃ辛そうな顔してたよ?」

「まぢか…」

「ったく、辛い分は分けっこっつっただろ…。」




辛い分は分けっこ…




「…おう。そうだな」

「やばっ。その龍チャンの笑顔レア!!」

「は?」

「龍~、男の俺でもやばいぞ?」

「やめてよぉ~。ゲイ愁」

「は!?ちげぇよ!!」

「あはははは。」

「「その笑顔やばっ!!」」

「あ?わりぃかよ…」

「「全然!!」」




お前らまぢ、最高!!




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