LOVE★バレンタイン
(だいたい……今の時期から



練習なんて



よっぽど下手な人くらいしか



しないっての!!)



そんな嫌味を


心の中で吐き捨てながら


足を動かす。



足も凍ってしまいそうな


くらいの寒さだ。



手も、もう動かない。



「お姉ちゃんのバカっ!

 

乙女にこんなの事


させるなんて……



どうかしてるよ!!」



「ぷっ」



後ろから微かに


笑い声がして


ドキッとする。



そのまま疑いもせずに


振り向いた。






「みっ……神門君っ?!」



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