セロリは嫌い
「ひゃぁぁん‼んっ…ぁぁぁあっ‼」

激しくつかれる度に跳ねる体。
いくら声を出しても解放されない快感。
言葉も出ない。
ただの動物に戻るかのようなsex。
お互い自分の快感だけを求め、そして果てる。








終わった後の空気は、やっぱり苦手。

息が整うと、ちらかった服や下着を集めてシャワーを浴びた。

私が出ると、彼が入れ替わりに入る。

一服していると、たかとが出てきた。

「何も言わないんだね。結構な寂しがりや?」

タバコに火をつけながらたかとが笑う。

寂しがりや?うん、そうだけど、埋める気がないなら気づかないふりをするのが優しさじゃない?

そう思ったけど、ただ笑ってたかとを見るだけにした。

そうして、私とたかとは連絡先を交わす事もなく別れた。
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