セロリは嫌い
平日
「さんじゅっせんち定規⁈」

あのドキドキって簡単に手に入るだけあって、使い捨てだ。
だから終わったら、笑い話にしておしまい。

「やばかったよ。覚えたら危険すぎる。」

「てか、ペットボトルでもなく、四合瓶でもなく三十センチ定規ってうけるんだけど‼」

私の前でケラケラ笑う親友かなこは、「太りたくないけど食べたい」という理由で唐揚げの衣をはがして食べている。

「しっかし、私の忠告は聞かないのねぇ。」

「あぁぁぁ…本能?やれるのにやらないと損した気分にならない?」

「いや、わからない。」

昼食時の学食は混み合う。相席した人達は、聞こえない振りをしてくれている。

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