狂愛彼氏

夢の中



朝、起きたら絵留が荷物をまとめてた

嫌な予感がした


~夢の中~


「恭ちゃん、話があるの」

「何…?」

「あのね…あたし、他に好きな人ができたの」


嫌な予感が、したんだ

ねぇ…絵留

絵留は俺のでしょ

俺は絵留のでしょ

俺を捨てるの?

俺、いらないの?


「恭ちゃん?」


俺以外の物になるなら

俺以外の奴を好きになるなら

死んでしまえばいい


「絵留…」

「なぁに、恭ちゃん」


絵留の白くて細いその首に手をかけた


「きょ、ちゃ…」

「絵留、絵留…愛してる」

「や、ぁ…」


え、る…


『…ちゃん、…うちゃん、恭ちゃんっ!』


ん…何?


「ん…」

「恭ちゃん、うなされてたよ?大丈夫?」

「絵留…絵留?」

「なぁに、恭ちゃん」


絵留、俺の絵留

夢、だった…

絵留を抱き寄せて、強く抱き締めた


「恭ちゃん、どうしたの?」

「ん…愛してる」

「あたしもだよ?恭ちゃん、愛してる」


夢でよかった

絵留がいないなんて考えられない

俺の絵留

愛してる…

愛してるから傍にいて


(君がいなくちゃ、生きていけない)


< 2 / 6 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop