君の、瞳に。【短編】
うーん…。
っあ、そうだ。なら、あそこのコンビニで傘を買おう…っ!
そう思って、ポケットから財布を出して、その中身を手のひらに広げる。
「ひゃ…ひゃくにじゅうさん円…っ」
123円。
…あ、1、2、3じゃーん。なんて思って見たけど、123円じゃ傘なんて買えるわけがない。
くっそう。近くに百均があれば、買えたのに…っ。
そんな風に、百均が近くにないせいにしてみるが、
確実に悪いのは123円しか持っていないあたしだろう。
…はぁ。
「…ねぇ、ねぇ」
「何ですか…っ?あの、てか寒くないですか?」
「何で泣いてるの?」
…って、あたしの質問は無視ですか…っ!