君の、瞳に。【短編】
今、鈴、あっくんのこと“嵐”って言ったよねぇ!?
え!何で!?
「てか、鈴さ。
あのタイミングで入ってくるとか、超邪魔」
「……誰のおかげだと思ってんのよ…。
まぁ、いいや出てくよ。
って事で、ごゆっくり」
そう言って部屋を出ていこうとする鈴。
「ちょ、待ってよ!」
そんな鈴の腕を思いきり掴む。
…な、なんか、あっくんと鈴、普通に話してますけど…。
「い、意味が分からないんだけど…?」
ぶっちゃけ、全然意味が分からない。
「…へ?
嵐、何も言ってないの?」
「え?」
あたしはグルリと、あっくんを見る。
目が疲れたのか、また目を瞑ってる。