君の、瞳に。【短編】
「まぁ、そうゆうことだよ。
でもまっさか、不思議少年が嵐とはなー」
そう言ってニヤッとあたしを見て笑う鈴。
「もう…っ!鈴の、ばかっ」
「はいはい。じゃあ、あたしはお二人さんのお邪魔をしない様に出てきますよ」
「…っ」
お、お邪魔って…!何か恥ずかしい!
そんなことを思ってる間に、鈴はあっという間に部屋を出ていった。
最後に、にこっとあたしに笑顔を見せて。
「……カエ」
また二人きりになって、あっくんはあたしを呼ぶ。
「…な、何?」
「きて」
その言葉に、あっくんに近づくと、またギュッと抱きしめられた。
心地よい体温と、優しい香りがあたしを安心させる。