年下の君にベタ惚れ中【完】
「おはよ、渋川君…」



あたしは苦笑いで渋川に挨拶した。



なんなんだよぉー、こいつはよぉー(笑)。
誰か助けてください。




暁に助けてと目で訴えたけど、あからさまに無視されてるんですけど!!




ちくしょー!!




そんなあたしたちのやり取りも全然気付いていない渋川は


「今日って理科あるよね??」



って、呑気に聞いてくる。
それ、別にあたしに聞かなくてもよくね?(笑)。







「うん、あるよ」



適当に答えた。




「同じ班にならないかなぁ♪って思ってみたり♪」



理科はいつも、実験室で授業受けるんだけど、そう言えば前の時間で席が替えするって言ってたな。




…。



なんだこいつ…。



隣で暁は爆笑していた。



暁め、人が困ってる時に笑いやがって…。



「それは分からないなぁ…」


ぼかしてみる(笑)。



あたしはこういうタイプ苦手だな。



「一緒になれたらいいね」



…。



誰かマジで助けてー!!



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