年下の君にベタ惚れ中【完】
「なんか、いきなり来ちゃってごめんねー。迷惑だったよね?」



さっきの話なんかなかったようにそう言う和弥。



無理してるのは声でわかるが、今は何にも言えなかった。



「いや、そんなことはねぇよ」




懐かしかったしね。




向こうの中学の奴らもいい奴いるなぁとか、なぜかそんな事を思ってしまった。



同じ部活だったやつには大会でたまに会うけどほかの奴らなんか一切見ねぇーし、逢いてぇーな。




「あ、それはちゃんと食べてよね!」



和弥は俺にくれたチョコを指さしながらそう言った。



一度もらったものは返せないし、食べるか。



「おう、ありがとな」


「いえいえ♪」





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