年下の君にベタ惚れ中【完】
「とりあえず、俺が食べれる物だといいんだけどな 」



冗談混じりにそう言うと和弥は軽く俺にパンチしてきた。



「ふざけんな、あたし様特製のバレンタインチョコが不味いわけ無いでしょ?美味しくてまた頂戴って言うに決まってんだから」




胸をそらして、両手を前で組むと仁王立ちポーズをした。



あぁー、前とこいつは何も変わってねぇんだ。



懐かしい、楽しかった。



そう思うとなんだか俺らしくもなく胸がいっぱいになった。



「駅まで送るよ」



それが懐かしくて、ついつい考えもなくそう言ってしまった。




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