年下の君にベタ惚れ中【完】
「結城くっ…」



あたしは滝磨の自転車の2台から降りて、話しかけようとしたら



「結城ー!!」



違う女と声が重なった。




その女の子は可愛い声を出しながら結城君の近くへと小走りで来ていた。




「おはよー…」



結城君はあたしに気付かずその女にだるそうな声で挨拶した。



その女を見ると



自然に腕を絡めていた。



「やっやめろよ」



結城君の声が聞こえる。



「いいじゃーん♪」



女の子は腕を離す気はないらしく、がっちりと掴んだままだ。


二人は角を曲がってしまった。



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