3days with you.



目の前にある一軒家の
表札には確かに“高梨”と、
力強く堀こまれている。

意外と大きいんだ……。


「ほら、入れ」


慣れた手つきで、ドアの鍵を開ける高梨。

「いや、あたしはここで…」

「は?なに行ってんの?お前いないと俺死ぬって」


背を向けて帰ろうとしたとき、
高梨君はまたあたしの腕を掴んだ。


「え!?正気!?帰るよ!!」

「正気だわ!!泊まれ!」

「やだ!」

「泊まれ!」

「やだ!!」

「泊まれ!!!」

「やだー!!!!!」

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