3days with you.



それから、しばらくして
あたしたちは家を出る。


「鍵閉めたー?」

「おぅっ」


いつもと違う登校道。

少しだけ高まる気持ち!


そして


痛い視線…。


「えっ?なに、あの子
高梨くんと付き合ってんの」

「なんで、一緒にいんの?」


矢のような視線が
ビシバシ刺さってきて……
もう、嫌だ。


何も知らない高梨は
「今日も暑いなー」なんて
果てしなくどうでもいい
独り言を呟きながらあたしの横を歩く。

もう…なに…こいつ…。
そんな明るい茶髪だからだよ…。


「ねぇ…黒髪にしてください…」

「は?なに急に。嫌だわ!」


はぁ……朝の変な気分はやっぱり
ごはんが美味しかったせいだな…。


改めて実感した。





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