灰色の世界

「用ってなんですか?
私…学校行かないといけないんですけど…」


私が言うと昨日の男の子は骨格を上げて笑った。

「知ってるし。てか同じ高校の同じなんだけど分かんないわけ?」


同じ学校?




いたっけ?









「すいません。
分かりません。用はそれだけですか?
失礼します」



私は掴まれてる腕を解いて歩き始めた。









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