今日降る雨、明日吹く風
〜店員〜
ピロリンピロリン♪
店員『…………んぅ…?』
コンビニの奥にある監視カメラを見ながら店員は絶句した
店員『……なんだこの妖怪たいな女は…』
監視カメラのモニターに写っていた女の顔は真っ黒でまさに妖怪なのだ
その女は商品を見る訳でもなく隠れるように足早にトイレへと入っていく
店員『…………』
トイレに入ってから数十分、一向に出てくる様子がない
店員『遅い……、もう30分近く入ってるぞ……まさか……?』
もし普通の顔だったら何時間入ってようがそんな最悪な考えなんて浮かんでこなかったのだろうが、何せトイレに入ってるのは顔が凄い事になっている女だ
店員『…確認してみるか……』
店員は恐る恐るトイレ近くへと歩み寄る、すると中で女が化粧をしているのが確認できた
店員『なんだよ…、コンビニのトイレは化粧台じゃないぞ…!』
と言う言葉とは裏腹にホッと胸を撫で下ろした
その後、トイレから出てきた女はさっきの妖怪みたいな姿から美人とも言える容姿になってお茶を持ってレジにきた
店員『…いらっしゃいませ』
女『あと…34番1つお願いします』
店員『はい……、こちらでよろしいですか?』
女『はい』
店員『え〜、2点で540円になります』