会いたい君へ
あたしは床に座る。

コウキがいたなんて思いもしなかったからどうしていいのかわからない。

沈黙が続く。

なんか言ってよ…。

沈黙が続く中、ようやくコウキが口を開いた。

「お前、俺を疑ってんのか?」

あたしを見ないで言う。

「え…?」

「疑ってるから俺の店に来たんだろ?」

恐い…。
何を言っていいのかわからない。

「だって…」

「だって何だよ?俺の店をリエに聞いて何しに来たんだよ」

何しにって…コウキが他に女がいるかもしれないから調べに行ったなんて絶対言えない。
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