会いたい君へ
車に乗って総長サン宅に向かった。

総長サンの家は市街地から離れている。

高い塀に囲まれて、門には監視カメラが二台もあるお屋敷。

あたしは呆然と見ていた。

「アホ面するなよ」

コウキに言われて我に返る。

ヤバイ…素人丸出し。
気を引き締めないと。

チャイムを鳴らすと女の人が出てきた。

綺麗な人。
真っ赤な口紅が似合ってる。

「お待ちしておりましたよ。どうぞ」

総長サンの奥さんなのかな?
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