会いたい君へ
玄関はすごく広い。
壺とか掛け軸とか…さすがだわ。


和室に案内される。
廊下も広くて旅館みたい。

いつものあたしならキョロキョロしちゃうけど我慢した。


和室に入ると三人の男性が座っていた。

コウキが正座をして、あけましておめでとうございますと言う。

あたしも慌てて座る。

真ん中の男性が前に来て座れと言う。

あたしたちは三人の男性の前に座る。

頭をあげて見た時、なんか意外だった。

真ん中の総長サンが普通のオジサンに感じた。
失礼かもしれないけど。

総長サンの両脇に座ってる人の方が恐い。

あたしのテレビで見るヤクザの親分のイメージが崩れた。
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