モノクローム
影炎と雷御
夜。
学校から帰ってきてから、特に何をするでもなく時間だけがすぎていった。
タルトとシューとロールの毛繕いをし、ご飯を食べ、明日の学校の準備をし、お風呂にも入った。
現在時刻は23時をすぎたところ。
寝ようにも、今日はやけに目が冴えてしまっているため、とりあえずはリビングのソファにいる。
膝の上で丸まっているタルトと、両隣に座っているシューとロールが温かい。
「なんか買ってこようかな」
じっとしているのが嫌で、軽く着替えて外に出る。
ショーパンにTシャツと上着という簡単な格好だが、気温的には少し寒かった。
歩いて5分のコンビニで、お菓子やジュース、インスタント系の食品、ネコたちのご飯などを買った。
外に出た瞬間、一台のバイクが滑り込んできた。
「御津村さん!?」
「ん? 柊くん?」
ヘルメットでわからなかったが、それをとったらやはり柊くんで、眼鏡のない顔には汗とともに焦りが浮かんでいる。
「どうしたんですか? 焦っているようですけど」
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