モノクローム
紹介と歓迎
「はぁ!!?」
……耳が痛い。
「どういうことだ! ちゃんと説明しやがれ!!」
「したばっかじゃないですか。私は今から引っ越します。あなたたち『影炎』の……アジト? に」
お昼。私は家に帰ってきた。
帰ってきたとき、キングはリビングにいた。大人しくしてろって言わなかったかな……まぁ、もう歩けるならそれでいい。
猫で遊んでたけど、猫好きなのかな?
ざるうどんを作って、テーブルで食べているときに学校での話をした。
そしたらこの反応だ。私だって不本意だっての。
「クソッ! 女と同じ敷地に住むとか有り得ねぇ!」
「今、あなたが有り得ないといったことが有り得てますけど」
「こうなったら俺が直談判してやる! 喜べ女! 荷物まとめなくてすむぞー」
シカトか。
荷物まとめなくてすむのは嬉しいがな。
「じゃあ、あとで言ってみてください。迎えに来てくれるようですから。ごちそうさまでした」
うん。美味しかった。麺類最高。
自分が使った食器を流しに持っていく途中、インターホンが鳴った。
お迎えかな?
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