愛しき人
・・・・・・・・・・・疲れた・・帰ろう   ・・・・・・

「みさきっ。」

いつものカフェで俊哉を待っていた。

『俊哉・・・かえろ』

「おー。」


俊哉と会う日はあのアパートのほうだけ・・・

今日はやはり、きちんと話そう。俊哉に。きっと大丈夫だから・・・

『ねえ。俊哉。今日は大事な話があるの』

「なんだよ。嫌な話か?いい話か?」

『どちらかは俊哉のとり方次第かな?』

「オレ次第?まさか、あの新人と・・・」

『そんなわけないでしょ。俊哉が私は好きなのよ』

「わりい。さっきの事で、ちょっと動揺していた。」

『俊哉でも動揺するんだ。ちょっと意外・・・』

「オレが動揺するのはお前の事だけだよ。ばか」

『俊哉。好き。』

「おう。それで、話って何だ。」

『ちゃんと聞いてほしいの。私の事を』

「なんだよ改まって・・・」

< 115 / 149 >

この作品をシェア

pagetop