愛しき人

「コンコン・・・」
 部の扉をたたき、私が入室した。

『課長。遅くなりましたが、出来上がりました。確認をお願いします』

「おっ。最後か。」

『すいません。遅くて。』

「遅いことが悪いこととは言っていないい。要は中身が問題だな」


・・・課長は口元にいやな笑みを浮かべてそういった・・・・



「片瀬さん。これでは、受け付けることはできないよ。私がチェックを入れておいたから、手直しをして再提出すること。
期限は先ほど言った通り、本日中!いいね。」

『えっ!!』

「えっ!って意味分りませんか?こんな簡単な日本語が・・・」

『そうではありません。どうして、私だけ、再提出なのでしょうか?』

「内容に問題があるからですよ。それ以外にありませんが・・・」

『わかりました。”本日中”ですよね』

「二度も言わなくても結構です。すぐにとりかかってください」


・・・冷たい課長の眼が私の心に突き刺さる・・・・

-----何でよ。私だけ。いやがらせなの??最悪。------------



手直しをして、課長に提出した時には19時を過ぎていた。

『課長。お願いします』

「はい。分りました。」

「駄目ですね。やり直し・・・」・・・・・


また突き返されて、・・・・・


3度目の正直!!時刻は23時になろうとしていた。

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