愛しき人
両親と話ができてうれしかった。

実は金曜日の課長の冷たさが頭に残っていて、明日、出社するのがつらかったかだ。

まあ。あんなに手直しが必要な企画書を出した私は企画部になることはだろうから、あの課長には当分会うことはないだろうけど-----

その時は、そんな感じで思っていた。


実家からマンションまでは家のおかかえ運転手に送ってもらった。

『ありがとうございました。』

「いえ、これが、私の仕事ですので、もったいないお言葉、こちらことありがとうございます」

運転手の彼はそう告げ、帰って行った。・・・・・・



『はあー。明日は仕事だから、シャワー浴びて、早く寝よっ』

そんなことをつぶやきながら、瞳を閉じた。
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