愛しき人
課長の考えていることが分からない・・・・

私をかわいいって言ってくれた・・・

どうして???

きっと、この前の会話から私が課長を好きなことに気が付いているんだ・・


「片瀬ー。オレがこんなこと言うのは間違っているかもしれないが・・・・いや、間違っているな・・・」

『どうしたんですか?課長らしくない。いつもみたいに言いきってくださいよ。』

「ああ。今週初めのランチの帰りに話したこと覚えているか?」

『はい、私が今、課内にすきな人がいるって言ったことですよね』

「おー。それってどうすることにしたんだ・・・告るのか???」

『何でですか?』

「聞きたいから・・・」

『考え中です。告白して、何でも話せたり、仕事教えてもらったり・・・色々なこと出来なくなるのが、嫌だから・・・
今はそのまま、上司と部下でもいいと思っています。・・あっ』

「片瀬っ。それって・・・・」

『すいません。忘れてください・・・』

「いやだ。忘れない。オレのこと男として見ているってことだよな」

『・・・・・・』

「片瀬。頼む。話してくれ。もう、苦しいんだ・・・」

『課長??・・・』

「オレは、・・・片瀬が好きだ。上司としてではなく男として・・・」

『かちょう・・・・』

「すまない。忘れてくれ。」

『忘れません。だって、私の大好きな人が、
 私を好きだって言ってくれてるんですよ。
 何で、忘れなきゃいけないんですか?』

「かたせ・・・お前・・・」

『この前話した、私の大好きな人・・・課長です・・・』

「ほんとか??」

『うそついてどうするんですか?』

「やばい、オレすっごくうれしい。ガキみたいに・・・」
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