愛しき人
『課長・・・好きです。』

「オレもお前が好きだ・・・」



---うれしかった。ただ本当にうれしかった。
でも、これから私はこの大好きな人についたはじめのうそに悩まされるようになったいた----



食事もおわり、少し酔ったみたいだった・・・


「帰るぞ・・・」

『はい。課長。』

「みさき。おいで・・・」
課長が私を呼んだ・・・うれしい。好きな人に名前で呼ばれる・・・

『はい。課長』

「みさきってよんでいい?」

『はい。うれしいです。』

「みさき。おれも課長って呼ぶなよ。二人の時は名前で呼べよ・・名前知ってる??」

『と・し・や・さん』

「さん入らないよ。としやでいいよ。みさき」

『と・し・や・・・』

「うん。それでいい。みさきありがとう」

『としや・・・』

「なに、みさき?」

『なんだか嬉しくて・・・私を好きだなんて思わなかったから』

「オレもだよ、美咲がオレをすきだと思わなかった。オレは男として見てもらえてないと思っていたから・・・」

『何で?そう思うの?』

「だって。お盆出勤決めるとき、言っただろ。オレは既婚者だと思っていたって・・・普通、既婚者を男としてはみないだろう」

『そうだね。でも、結構前から、としやのことひっかかっていたの』

『でも、結婚してないってわかってから、私の中で、俊哉がいっぱいになっていったの・・・・』

「オレと同じだ。初めてだった。女の事考えて、仕事が手につかなくなるなんて・・・毎日、美咲のことばかり考えていた・・・」

『鬼課長がめずらしい・・・・』

「ばーか。それだけ、美咲がほしかったんだ。」

『としや・・・うれしい。』

「みさき・・・」


そして、二人は、どちらかともなく唇をあわせた・・・


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