愛しき人

「みさき。お盆休みの代休、同じ日にとろうか・・・」

『いいの?そんなことして』

「いいよ。一日位。課長のおれが許す」

『あー、職権乱用だ・・・』

「オレはみさきのためなら、使えるものなら、何でも使うよ。」

『としや・・・うれしい・・・』

「オレの仕事に会わせてもらってもいい?」

『うん。私は大丈夫だから・・・』

「わるいな・・・仕事馬鹿だから・・・オレ」

『いいの。だって。仕事をしている課長の俊哉を好きになったんだもん』

「でも、仕事ばかりで、会ってあげられないかもしれないよ」

『でも、会社であえるでしょ。』

「会社だとあんまり、ゆっくりできないな。
 でも、あんまり会えなかったら、強硬手段にでるかも・・・」

『強硬手段??』

「みさきを会議室に呼び出す・・・そしたら二人きりになれる・・・」

『としや。考えてることが、すごい・・・それも職権乱用・・・』

「みさき。さっきも言ったけど、使えるものは何でもつかうよ。課長という役職でさえもね・・・だから、オレを信じてくれるか?」

『としや・・・ありがとう。しんじるよ・・・』   

「みさき・・・ありがとう」



こうして、 私   片瀬 美咲 (20歳)
      課長  高橋 俊哉 (29歳)

は付き合うことになりました・・・・
 
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