愛しき人
どうすればよいのかわからなかった・・・

隣に俊哉がいる・・・・それは事実だ。

どうしよう。俊哉が他の人とお見合いしてしまう・・・


眠れない夜が明けてきていた・・・・

でも、会社には行かなくてはいけない・・・




・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・


『おはようございます』
「「おはよう」」

『課長、おはようございます』

「おー。片瀬おはよう」


『みなさんコーヒーを入れますね』

いつもの朝の通りだった・・・・



一日が長いようで短い・・・

すでに16時になろうとしていた・・・・


そんな時、俊哉こと課長から、今日定時で上がってくれとメールが来ていた、。会って話があると・・・・

きっと、お見合いの話だ・・・

どうしよう・・・

でも、そんとき、課長が言った言葉を思い出していた・・・

「・・・すべての力を使っても・・・・」

そんな言葉を思い出し、私はお兄ちゃんに電話をした。

『おにいちゃん。』

「どうした?みさき」

『どうしても、彼と一緒にいたいの・・・会社の力を使って、お見合いなかったことにしてくれない・・・』

「そんなことは簡単だよ。でも、ABCにも何か援助が必要になるよ。」

『わかっている。だから、私、一之瀬美咲との縁談を作ってほしいの』

「お前いいのか?おやじが考えそうなことだぞ。」

『いいの。それで、それで、好きな人居られる・・・』

「ただ、それは、お互いの素性を知った上ならいいが、今のままではままずいぞ。分っているのか・・・」

『わかっているわよ。そんなこと。でも時間がないの。彼をとられたくないの・・・・わかって・・・』

「わかった。すぐにアポとる・・・心配するな・・・」

『ありがとう・・・』



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