愛しき人
「みさき」

『としや・・・話って何?』

「いや。何でもない。」


そう、第一日本との見合いは無くなった・・・その代わり、NFコーポレーションの娘との縁談が急に出てきた・・・

おやじはめちゃくちゃ乗る気だった・・・

状態は変わらない・・というか悪くなった・・・



「みさき。おれ、見合い話がある・・・」

『・・・・・』

「みさき。おこったか??」

『ううん。怒っていないよ。』

「何で、そんなに冷静なんだよ」

『俊哉、私、俊哉に隠している事があるの・・・聞いてくれる?』

「あー。もちろん。だけど、他に好きな奴ができたはなしだぞ」

『そんな事は絶対ない!!私には俊哉しかいないもん』

「じゃっ。なんだよ、それ以外ならどんな隠し事でも驚かないぞ。」

『じゃっ。話すから、場所変えよう。』

「どこに?」

『私の家・・・』

「わかった・・・」


私は、俊哉とタクシーで家に向かった・・・・


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