その瞳に浮かぶは苦悩
かじかんだ手。

 冬の晴れ間 雲を割って光が落ちる

 かじかんだ手をこすっていたら

 君を思いだす

 

 今ではもう 何も判らない

 居場所も

 好みも

 何を見ているのかも



 一昨年は手袋を交換しあって

 去年はココアを一緒に飲んだ

 今年は一人で ただ寒さに震えてる



 手放したのは 僕だけど


 手放したのは 僕だけど



< 1 / 18 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop