先生に片想い



でもあたしの心には穴があいた。


大きく深い穴が。




「サチ!今日あいてる?

買い物行かないー?!」



最近はずっと友達と遊んでいた。




そうでもしないと、

先生を思い出してしまうから。



「あい、」



「悪いな。先約ある。」



え?

この声は……




「先生……。」



「コイツ馬鹿だからさ。

朝倉、放課後理科室な。」




「何言ってるんすか・・・?」




先生の他に口を開いたのは

大谷くんだった。




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