銀狐の住む街へ -手紙-【完】
昔、こんな名前の友達がいたはず。確かその子は病気で息を引き取った記憶がある。


――小向 亜月。


差出人欄にはそう書かれている。


……間違いない。


「亜月だ……。た、匠! 起きて匠! 亜月から手紙が届いたの!!」


< 3 / 9 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop