スポットライトを浴びるとき
第一章
最悪な両親
ガシャーン
・・・・・・またか
早朝からうちでは
ガラスの割れる音が
響いている。
もうこの音にも慣れてしまった。
あたしはいつも通りに下へ降りる。
「あんたが浮気しなかったら――」
「・・・・んだとコノヤロ」
両親のケンカも日常茶飯事になっている。
あたしは両親のいるリビングには行かず、洗面所で顔を洗って部屋へ戻った。
そして部屋で制服に着替え、まだ6時すぎなのに家を出た。