Beautiful Butterfly
「花音……?」


「あ……あたしは、ピアノも全然できないし、その子みたいに綺麗でもないし……。
ネオがその子を随分と気に入る理由もよくわかるよ。」



花音がムキになったように言葉を吐き出すから

思わず、笑みがこぼれてしまいそうになる。



「一度だけネオがこの子にレッスンしてる所見たけれど、なんだか二人とも素敵だったもん。並んでて絵になってるっていうか……。この子もきっと、ネオのことすごく慕ってると思うよ!ネオだってこの子のことすごく大切にしてるし……」




「……花音。」



ムキになるキミが可愛くて


思わず、その蕾のような唇を塞いだ。

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