Beautiful Butterfly
そっと重なった二つの唇から

熱い吐息が漏れて


だんだんと深みを増す僕の唇に

花音の呼吸が乱れ始めた。



「……んっ……はぁ……」



苦しそうに顔を歪める花音に


僕はそっと、唇を離し



そして、鼻先が触れ合うほどの距離で瞳を見つめ、言った。



「大切……?その言葉の使い方は、間違ってるな。

僕にとっての大切な存在は、キミ以外に有り得ない。
キミ以外にこんなに僕の心を乱させる存在なんて、無い。」

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