365日と、2日


地元のため、駅の方から、


同じ制服に身を包んだ子がちらほら。


学校の正門には、

「春馬高等学校入学式」


と大きく書いてある。


自分の名前が記されたクラスへと足を進める。


女子たちのきゃわきゃわとした声が

廊下へと響き渡ってる。


「1年C組...ここか。」


想像したよりもすごい派手な子が多い。


「受験したときはみんな清楚な感じだったのに...」

そう思いながらクラスへと入る。


席に着いた直後、


「ね~!うちとなかよくなろ!うちの地元からここ受けた子
いないんだよね~みんなかたまってるし、
うち輪にはいりにくくて!
うちみたいに一人だったから話しかけさせてもらった!」


「あ~!確かに、あのなかには入りにくいよね!
うちも一人だったから、話かけてくれてよかった~」


彼女の明るさに負けないようにしゃべったが
声がうらがえってしまった。

それに気づいたのか彼女は、

「緊張しなくていいし!うち根岸愛菜!よろしく~!」


簡単に自己紹介をしてくれた彼女に私もすかさず自己紹介をする。

「うち今原早希!よろしく!」






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