愛から2番目
涼は“はぁ”と大きなため息をついた。

そのため息に全てが語られている気がした。

「ごめん。おれ、奈月のこと好きだよ。でも、彼女のことも好きなんだ。期待させるような事してるよな、最低だよな。本当にごめん。」

予想していた答えだったのに胸が痛かった。

私は何を期待していたんだろう。

彼女よりも私を選んでくれるとでも思っていたのだろうか。

「それでも…私、それでもいいよ…。」

自分でも無茶苦茶なことを言っているのはわかっていた。

それでも、止めていたはずの気持ちは動き出してしまった。

もう戻れない。

「奈月はそれでいいの?本当に?」

「いい。」

私はきっぱりと答えた。

迷いはなかった。

どんな形でもいい。涼の隣にいたかった。

例え、これからどんなに辛い想いをしても…

こうして、私たちの秘密の恋がはじまった。
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