愛から2番目
涼はすごく優しい。一見冷たそうにみえるけれど、それは人見知りだから。

あまり話すほうじゃないけど、しゃべるととっても面白い。

気が利かなくて無神経な所がたまにキズだけど…。


こんな事を考えているだけで涼の全てをわかっているような気分になる。

自分でもおかしなくらい浮かれていた。

久美が不機嫌そうに私をみている。


「ほら!!またにやにやしてる!奈月しっかりしてよ〜。」

「大丈夫だよ。ちゃんとわかってるから。」

「どうだかねぇ。」


自分ではわかっている。この関係が他人から祝福されないことも、いけないことだということも…。


「わかってるんだけどさ。」

「ん?何か言った?」

「ううん。なんでもない。」

「そう?」

つい口に出てしまった。言っても久美には理解してもらえない気がした。
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