愛から2番目
昨日別れた彼は久美の彼から紹介してもらったのだ。久美には申し訳ないがお世辞にもかっこいいとは言えない顔だちの人で、自分の自慢ばかりする人だった。それでも、私の事をすごく好きだと言ってくれた。とりあえず付き合ってはみたものの、昨日で限界だった。

 私は涼が好きだった。出会った時から今でもずっと。

 久美が口をへの字に曲げてこっちを見ている。

彼女は私の気持ちを知っている数少ない友人の一人だ。涼のことはあまりよく思っていないけれど、一応応援してくれている。
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