恋涙-もう一度。-
「…じゃぁ黒板の番号書いてあるところに座って」
あたしたちの怖い担任が無表情でそう告げた。
げっ、一番前じゃん…最悪。
あたしは渋々机をずらした。
ここ、いいとこだったのになぁ。
あたしは廊下側の一番前に机をずらした。
あ…また一緒だ。
「なんかよく一緒になるな(笑)未来。」
あれ。声に出てたか…笑
「またよろしく…輝」
あたし、石川未来。
あたしに話しかけてきたのは天野輝。
あたしたちは出席番号が近いから前も隣だったのだ。
今度はあたしが前、輝が後ろ。
「あんまり変わってないね」
前の班の人三人もいるなんて、変わった気があまりしない。
「確かに!」
輝が笑った。