愛してます。愛してください。愛してるから。
そう言った私を見て龍夜は満面の笑みで力強く頷いて話してくれた。



「待ってろ。

すぐ行く。

桜…。
もし、あっちで会うことが出来なくても俺は桜を想い続けるから。
桜も俺を想い続けてくれ。


桜、桜の木の下で今みたいに会おう。」


「うん!!
ずっと想い続けるから、必ず迎えにきてね?


龍夜……。
愛して待ってる。」



優しいキスを龍夜が消えるまでずっとしていた。
もうすぐ龍夜が消えてしまう…。
そのとき、私の耳元で龍夜が囁いた。



「……………。」


「…っ!!私も…愛してる。」



“桜の木の下で今みたいに会おう”



その約束を果たすため、私は歩いた。


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