初デートは二人きりで?
(…かっこいい…)



普段、何を見てもあまりどうこう思う私じゃないけど、

今日の夏輝先輩は私服のせいかいつもと若干違って見えて、隣にいるだけでドキドキする。



「…えっと…雪乃ちゃん、どうしたの?」


「えっ…あ、なんでもないです…!」



見つめすぎたのか、不思議そうに私を見てきた夏輝先輩。


慌てて視線を逸らすとクスッと笑う声が聞こえて、ふいに先輩の手が髪に触れた。



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